SNSの「激やせ」検索で増幅する「美への願望」、情報過多の現実

ダイエットという言葉は、誰もが軽く使ってしまう。

若い人から、シニア世代まで軽く考えてしまうダイエット。客観的に太った人がトライするダイエットなら納得できる面もあるが、こんなに痩せた人がなぜダイエットなのかと思えるような場面では病的な言動ではないかと思ってしまう。

 

SNSによる「激やせ」検索で怖いことになった人のニュースがあるので、要約する。

インターネットが普及しSNSで誰もが発信者となり得る「情報過多」の現代。偏った情報に流され心身に傷を負った人たちの姿を通じ、ネットやSNSが認知に及ぼす影響を考える。

女子学生は、過食や拒食を繰り返し心身が病む「摂食障害」を患っていた。誰もが抱く「きれいになりたい」との願望が膨らんだ末、救いを求めたSNS上で輝いていた「成功者」の姿を見て、思い詰めていった。

サイトで見たカロリーの低い食品ばかり口にするようになり、1日に10回以上、体重計に乗った。100グラムでも増えるのが怖かった。

半年で体重は20kg減った。好きだった漫画やアニメを見ても面白くない。でも、スマホだけは手放せず、まだ試していないダイエットの方法はないか、サイトを探し続けた

春休み異変に気付いた母に連れられて行った病院で、医師から精神疾患の一つの「摂食障害」と診断された。

家にこもりがちになった女子学生が始めたのがツイッターだった。同じ摂食障害に悩む「仲間」が大勢いた。一人をフォローすると、次々に仲間が「おすすめ」され、200人ほどのアカウントとつながった。

仲間の中には、あばら骨が浮き出るくらいに痩せた自分の写真を載せる人も大勢いた。見続けているうち、「私もそうならなきゃ」と刷り込まれていった

秋には体重が38キロにまで落ちたが、ツイッターで見た「あばら骨」の彼女になれず、自分にいらだつようになった。「もう疲れた」。大学受験直前の高3の冬、アカウントを閉じた。

今も精神科に通う女子学生は言う。「SNSを見続けるうちに『痩せることが全て』と思い込んでしまった。自分には向いていなかった」

ここで、私シニア世代の遭遇した現実を紹介します。参考になれば幸い。

もうシニア世代となった私でも、50歳頃から少しずつ出てくるお腹に、どうして?と思い続けていた。体重は61kg前後を維持していてもお腹周りがどんどん大きくなる。

いつも80cm弱だったのに、少しづつ増加し、定年退職時(65歳)にはメタボの基準を超える88cmまで達してしまった。

退職してこれから運動量が減るのに、なんとかダイエットに取り組まないと漠然と思っていました。ところが、再就職した職場は、午前と午後に4時間づつ動き続けて5時ぴったりに突然「はい、終了」となる。あまり考えることなく動き続ける職場。

約2ヶ月でお腹の脂肪のチャンピオンベルトはなくなり、お腹周り78cm、体重54kgとなってしまいました。

何の努力もぜずダイエットできたから「まあ、いいか」と思いながら、さらに2ヶ月働いていたところ、ある日突然食べ物が喉を通らなくなり、病院で胃カメラにより大きな胃潰瘍を発見。

 

現在、職場をやめてから6ヶ月が経つが、体重は56kgまでしか増えないまま。

何でも思いっきり食べれるので良いのかもしれない。

でも、なぜ太れなくなったのか? ちょっと心配。