「ハイフ施術」後の事故増加  火傷や神経損傷も…消費者庁に法規制求める

美人、イケメン、少しでもいい顔でいたいという願望は誰にでもあるのだろうか。

美容クリニック、エステサロンは昔と違って、軽く利用されています。美容クリニックは金銭面で少し敷居が高いですが、エステサロンは比較的簡単に利用を始める人が多いようです。

昔は美容整形は一台決心で費用を用意し利用していたと思いますが、近年は「プチ整形」といって比較的小規模な美容整形手術を簡単に実施する人が多くなっているようです。

さらに「プチ整形」は次々と実施するようになり延々と続くこともあるようですね。

この「プチ整形」の中の一つとして小顔になったり、“たるみ”が解消されたりするとして人気の“HIFU施術”

HIFUはガン(前立腺癌)の治療にも使われる超音波を出す機器「高密度焦点式超音波」の略称ですが、超音波で皮膚を傷つけずに筋膜を加熱することで引き締め効果が期待できるとされ、美容目的での美容クリニックやエステサロンで利用が広がっています。

本来は医療器具であるハイフを医療関係者ではないエステサロンで多用されており、ここでの事故が多発しています。

ハイフによる事故は2015年に初めて報告されてから増加傾向にあり、22年12月までに火傷や神経・感覚の障害などの健康被害が135件あった。特にエステサロンでの事故が増えており、17年には国民生活センターが注意を呼び掛けた。  

エステ業界の主要団体はハイフ施術を禁止したが、団体に加盟しているエステサロンは1割程度しかなく、多くが主要団体とは関係なくハイフ瀬術を勝手に取り入れている。

未加盟のエステのうち約2割がハイフ施術を行っているとみられ、エステサロンなどで医療の資格がない人による施術や、「セルフHIFU」として客に機器を貸し出しての施術が行われている。  事故調査委員会は、ハイフ施術は適切に行わなければ顔の神経障害などを起こすリスクがある難しい施術だと指摘。安全上信頼性の低い機器を使い、必要な知識が不十分なまま施術を行ったことが事故の原因だとして、施術者を医師などに限定することや、輸入機器の流通監視を強化することを厚生労働相に求めた。 

消費者安全調査委員会は関係する省庁にHIFUを使った施術を「医療行為」と定めるよう求めました。

 

超音波といえば、妊娠診断で胎児を映すのが比較的一般に知られていますが、皮膚を傷つけずに中の方を加熱できるということはあまり一般的ではなかったことですね。

このような技術が医療全体に広まるのは良いことですが、あまりに手軽に扱えるために、医療関係者以外が超音波の知識もないのに簡単に使ってしまうという現実はあってはなりませんね。