客のSNS投稿・つきまとい防止に店員の名札はイニシャル・ひらがなで名字だけ

実名や顔が不特定多数の人に一方的に知られてしまうことは、我々シニア世代には精神的にもあまり好ましいことは思えない。

若い世代はSNSで実名や顔を不特定多数に公開してしまうことを、なんの抵抗感もなく簡単に始めてしまっているようである。

SNSに載せてしまった写真や実名は勝手に利用され拡散されているかもしれない。そして永久にネット上に残留してしまう。

芸能人、顔や名前を公開しなければならない仕事の人は問題ないかもしれない。でも、一般人が自分のことをSNSにいとも簡単に流出させてしまっている。

自分だけならまだしも、友人や自分の子供まで載せてしまうなんて、賢い人ならありえないことだよね。

 

有名企業で、店員さんの名前をイニシャルやひらがなで名字だけに切り替えるところが出てきているらしい。

中国新聞のデジタル版に次のような記事が出ていた。

店員の名札を実名からイニシャルや名字だけに変更する企業が、中国地方でじわりと増えている。交流サイト(SNS)に悪口を書き込まれたり、つきまとわれたりするなどの被害が出ているという。国もこれまで氏名記載の名札を付けていた薬剤師に対し、必ずしもフルネーム表記を求めないという対策を取っている。

例えばタリーズコーヒー(東京)の広報は次のように報告している。

店舗ではスタッフ同士が親しみやすく、団結して責任ある接客をできるようにと、下の名前の名札をつけてきた。一方で、SNSが社会に浸透する中、実名を挙げてSNSに「○○の接客態度が悪い」と書き込まれるケースも出てきた。「△△ちゃんかわいい」などと好意をほのめかす言葉が見つかったこともあった。実名を明かすことを恐れるスタッフも出てきたため、安心して働ける職場環境を整えるために名札はイニシャルにしたという。

また、広島県内のスーパーも

約3年前から漢字のフルネーム表記だった名札を、ひらがなの名字だけに変えた。店頭に立つ従業員の多くは女性という同社。人事教育部長は「実名でSNSのアカウントを持っている従業員もいる。従業員のプライベートを守る必要を感じた」と話す。同じ名字の人が複数いる店は呼び分けなどに工夫しており、仕事上の影響は少ないという。

 

最近は結婚したカップルに知り合った方法をきくと、SNSで知り合ったのが理由のトップだというから、時代は変わっているのかもしれない。

職場結婚や友達の紹介で結婚することが多かった我々シニアの世代には、信じられない時代になってしまているのかもしれない。

この先まだまだ長生きしようとしているシニア世代は、どんどん対応していかないと楽しく生きていけないね