春闘満額回答続く! 中小企業も続けるのか。

今年の春闘は例年になく、企業側が譲歩し満額の賃上げ回答が増えています。

これほどの金額の賃上げ回答が返されるのはここ10年以上なかったことなのだが、物価高騰も従業員の家計を直撃し、もはや限界に達しているもの現実である。

特に電気、ガス、石油、ガソリンと節約不可能なライフライン的物件の価格高騰が市民の生活を直撃している。

連合側の5%以上の賃上げ要求に対し、それに応じる回答が続々と入り、歴史的な賃上げ春闘となっています。こうした“賃上げ競争”ともいえる状況は、物価高騰に苦しむ私たちにとっては大歓迎です。 金属労協・金子晃浩議長は次のように言われています。「今年の、この大きな取り組み、成果を転換点にすることが、来年度以降、我々という狭い意味ではなく、日本という国全体の経済がプラスに向くか、大きな岐路にある」

 

企業が大幅な賃上げに踏み切った背景としては、“優秀な人材を確保したい”という思惑があります。

最高の賃上げ回答をしたトヨタは次のように述べています。

トヨタは、最高で月9370円のアップ。組合の要求通りに満額回答です。過去20年で最も高い水準の賃上げとなりました。 トヨタ・佐藤恒治次期社長:「一番大事にしなきゃいけないのは“人への投資”に取り組むこと。働きがい、やりがいのために賃金・賞与は重要な要素ではあるが、それ以外にも、個人が成長を実感し、挑戦できる職場環境をつくっていく」

異例の賃上げとなった今年の春闘ですが、次の焦点は、この波が中小企業にまで及ぶかどうかです。

大企業の場合は余裕があるので、トップの考え方次第で今年のような大幅な賃上げ回答をできたのですが、一般的な中小企業がこれに続き賃上げ回答をしていくのは大変な事ではないだろうか。

 

ある中小企業の責任者は次のように考えているようです。

「ニュースの報道を見てると、大手企業も満額回答。うちで働く従業員も『いいな』って。それに、なんとか追いつきたい。全然、追いつけないけど、少しでもと。皆さんの生活を考えると、身銭を切ってでも、上げざるを得ない」 正直に言うと工場の電気代や材料費の高騰で、賃上げは難しい状況だといいます。ただ、物価高のなかで、頑張ってくれている社員に少しでも還元したいという思いが強く、悩んだ末の決断でした。

 

大企業と中小企業の賃金格差は、当然あるが、どう縮めていくかは中小企業の経営者の仕事。どう縮められるかは本当に難しいようです。

 

それにしても、私シニアは既に定年退職。

50歳以降は給料上がらず、60歳から定年(65歳)までは7割の給料で悲しい15年でした。

いいな、働いている人は。  

 また働きたい!