「TruthGPT」登場。ChatGPTに対抗イーロン・マスク氏構築

オープンAIの「Chat GPT]、対話型AIが話題となっており、その長所ばかりではなく短所についてもいろいろな方面から意見が述べられている。また、オープンAIだけではなく、グーグルほか様々な会社により新時代へ向けた対話型AIの開発が進められているようだ。

そんな中で、イーロン・マスク氏は17日に「TruthGPT」と呼ばれるAIチャットボットを発表し、サービスを開始した。なお、18日時点で既にサービスも開始しており、WebアプリまたはTelegramの統合機能から利用できるが、現時点では日本語非対応。

 

TruthGPTを構築した理由としてイーロン・マスク氏は次のように述べている。

「人工知能プログラムから受け取れる情報は誰が管理しているのか」について疑問視されており「包括的で偏りがなく、検閲されていない真実のニーズは、今日ほど高まったことはない」

このためTruthGPTは単なるAIチャットボットにとどまらず、「権力によって押し付けられた、暗くて偏った物語から私達を導く光で、自由の象徴になる」としている。

 

この二つのGPTについて次のような興味深い書き込みもあった。

ChatGPTとTruthGPTの両方に「ジョー・バイデンとドナルド・トランプのどちらがより良い大統領か?」と質問したところ、 ChatGPTは「AIモデルとして政治的に中立および公平な立場のため」と明言しなかったのに対して、TruthGPTははっきりと「ジョー・バイデンの方が優秀」と断言している

これはほんの一例に過ぎないが、GPTが多用されるようになるとこのような違いは当然出てくると思われる。

どのGPTの結果を採用していくかは、使う人間が判断していくものだ。

他社の対話型AIの開発と流れは、

機械学習に世界的な注目が集まった2011年頃から、Googleは、この分野への研究を活発に行うようになり、Amazonの対話型AI搭載スマートスピーカー『Alexa』に対抗する『BERT』という対話型AIを2018年10月に発表した。このBERTは自然言語処理という技術を導入しており、当時世界随一と言っても過言ではないほどの“自然な文章”を作り出すことができました。 

「BERT」は衝撃的な存在でしたが、以降GoogleのAI開発は伸び悩んでおり、その間にOpen AIは熱心に研究を続け、2022年11月になって突如、BERTを上回るAIであるChatGPTを発表した。

マイクロソフトはOpen AIに2019年から出資しており、ChatGPTの発表後にも追加の出資を行い、この技術を自社の検索エンジンである『Microsoft Bing』に組み込み、対話型チャット形式の新しい検索機能を追加した。

さらにOpen AIは今年3月14日に、最新版AIの『GPT-4』を発表したので、マイクロソフトはより一層勢いづいている。

どの対話型AIを利用していくのかは、難しいところかもしれないが、使いながら自分で判断していくしかない。できれば、二つ以上の対話型AIの答えを参考にして考えてみたらいいのでは。