老舗旅館、お湯交換年2回だけ!レジオネラ属菌で死亡事故も

福岡の老舗旅館で、レジオネラ属菌が検出され、来訪者が体調不良を訴えていたニュースが報じられていました。

レジオネラ属菌といえば、10年くらい前に家庭用の24時間風呂の機械でいつでも入れる温度に維持することによって、爆発的に増殖し、レジオネラ性肺炎の等を発症することで話題になりましたよね。

あの時以来、家庭用の24時間風呂の機械も話題にならなくなっていましたし、もちろん一般の公衆浴場や旅館等では、しっかりした衛生管理が実施されているものと信じていましたが、今回問題になった老舗旅館は、なんと 年2回しかお湯の交換をしていなかったらしい。

 

次のような記事が出ていました。

福岡県筑紫野市の老舗旅館のお湯が年2回しか交換されていなかった問題で、旅館を含む複数の施設に立ち寄った来訪者が体調不良を訴えて医療機関を受診し、レジオネラ属菌が検出されていたことが24日、分かった。

 

レジオネラ属菌は、河川や湖水などの自然界に生息する細菌で、感染すると「レジオネラ症」を引き起こすことがある。同症を巡っては、国内では入浴施設などを発生源とした感染例が多数報告されており、過去には死亡した人もいる。 厚生労働省によると、レジオネラ症の潜伏期間は、2~10日。同症の主な病型として、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られている。 レジオネラ肺炎は、全身の倦怠(けんたい)感や頭痛などに始まり、咳や38度以上の高熱といった症状もみられるようになる。抗菌薬で治療が可能だが、早期診断と早期治療が重要なのは言うまでもない。 また大酒家、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している人は、レジオネラ肺炎のリスクが高いとの報告もある。 リスクは日常生活に潜んでいる。公衆浴場や旅館の入浴施設、加温プールなどの施設は、レジオネラ属菌が繁殖しやすい条件を備えており、日ごろから消毒などの抑制対策が必要だ。 老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」では、週1回以上必要な浴場の湯の取り換えを年2回しか行わず、調査で基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出された。旅館は湯の交換頻度を虚偽申告していた疑いがあり、福岡県は公衆浴場法に基づく罰則の適用も視野に調べている。

 

週一回以上必要な浴場のお湯の交換を なんと、年2回しかやってなかったなんて、冗談かと思うようなことが、まかり通っていたらしい。

いったい保健衛生所は一体どんな管理をしているのでしょうか。

疑問でいっぱいです。