歓送迎会が復活「連日満席」…でも「一気飲み」には注意を!!

出会いと別れの季節である春の歓送迎会は、コロナ禍で数年間中止が相次いでいました。私も昨年度定年退職しましたが、送別会はありませんでした。

今年はマスクの着用が個人の判断となり、飲食店には徐々に客足が戻って来ているようですね。

コロナ禍も4年経過し、今年ようやく歓送迎会が復活し居酒屋では「連日満席」。

ある歓迎会で集まったのは会社の同僚17人。久しぶりの対面での飲み会に戸惑いもあるのか、飲み物がそろってから、ようやくマスクを外しているようですね。  

「(Q.これだけ大人数の宴会は、いつ以来?)久しぶりじゃないですかね。ちょこちょこと、少人数ではやっていましたけど。大人数は何年ぶりレベルじゃないですかね」というのは参加した社会人の感想。

これまで飲み会を自粛してきた企業が、今年は軒並み「歓送迎会」を復活させているようです。 異動してきたばかりの人にとっては、対面での飲み会は大いにプラスになるようです。

「緊張もありますけど、こうやって顔合わせできたところで、一つ人を知れたかなと思います。障害の一つは減ったのかなと思います」という感想が出るほど歓迎会は久しぶりだったということですね。

 

歓送迎会が復活しコロナ禍前のように開催されるようになってきているのは、人と人の付き合いとして好ましい方向に戻っているようで良いことではないか。

でも、社会問題にもなっていた「一気飲み」は姿を消してくれたのか。

この頃の社会の風潮として、飲みたい人は飲むし、飲みたくない人は飲まないという方向に進んでいるようには思う。

だが、大学生や一部の社会人はいまだに「一気飲み」的に他人にお酒を強要する傾向が残ってはいないのか。私の職場にも何歳になっても学生気分がなくならず、飲み会になると後輩にお酒を強要する人がいた。

大学生の新入生歓迎コンパはまた復活してきているのだろうか。コロナ禍前の姿のまま復活してくるのは良い傾向ではない。今までとは違う新しいタイプの歓迎方法を模索していってほしいものだ。

コロナ禍前に近畿大学で、男子学生が飲み会で酒を「一気飲み」して死亡した事件、両親が賠償を求めていた裁判で、大阪地裁は当時の学生らに賠償命令を出しているのでそのニュースを抜粋する。

6年前、近畿大学2年生だった登森勇斗さん(当時20)は、サークルの飲み会で大量のウォッカを「一気飲み」し、吐いたものを喉に詰まらせて死亡しました。 登森さんの両親は、飲み会に参加するなどしていた学生18人に、適切な処置をしなかったなどとして、損害賠償を求める訴えを起こしていました。

31日の判決で大阪地裁は、「放置すれば死亡する危険のある状態に陥っていると認識していたのに救急隊の要請などを行わなかった」と指摘。 飲み会に参加していた学生10人にあわせておよそ4200万円、介抱した学生ら6人にあわせておよそ2500万円の損害賠償を命じました。 登森さんの両親は「救急車さえ呼ばれていれば息子の命は確実に助かっていました。今後、二度とこのような事件が起きないことを強く願います」とコメントしています。

両親のコメントにもあるように、このような事件は決して起こしてはなりません。お酒を他人に強要するのは絶対やめましょう。

お酒は楽しく飲んでこそコミュニケーションのツールとなるのではないか。