千葉県で食中毒7人救急搬送!まだ暑くないのになぜ?

 

2023年5月31日、千葉県で、県内で発生した食中毒の事例について公表された。

れた。

前夜の行動が原因で、7名もの人々がほぼ同時に体調不良を訴えた今回のケース。その元凶は、食材の勘違いでした。つまり、今回の食中毒の直接的な原因は、スイセンの球根の誤食。他人からもらったスイセンの球根を玉ねぎと勘違いして食べてしまったことが原因だ。

食中毒前日である同月28日夜、71~87歳の男性2名と、女性5名は知人から譲り受けたスイセンの球根をタマネギと勘違いし、ポトフを調理し食べた。

食事からおよそ半日後、全員、嘔吐や腹痛などの症状をもよおし、医療機関を受診する結果になった。

全国的にもスイセンの球根による食中毒は度々発生し、2023年3月には茨城県で、スイセンの球根をタマネギと勘違いし、カレーを食べた一家3名が食中毒になったケースもあった。

なぜ、玉ねぎとスイセンの球根をそんなに簡単に間違えるのか?

写真で比べてみよう。

スイセンの球根

玉ねぎ

写真で見比べてみると球形か楕円形かの違いはあるけど、似ている。他人から貰ったりするとそのまま信じ込んでしまうかもしれない。

スイセンは有毒の植物で、中でも球根の部分には多くの毒成分が含まれている。食べると嘔吐や下痢などの症状をもよおし、海外では食中毒による死亡例も報告されている。

 

また、ニラによく似た葉の部分にも毒成分が含まれており、こちらも誤って口にした人が食中毒になる事例がある。

特に北海道でよく食べられるギョウジャニンニクとの誤食がある。

ギョウジャニンニクは4月から5月ごろの山菜として知られ、この時期に根ごと掘り採って葉と一緒に食べられる。群生する性質のため採取しやすいが、繁殖力が弱い植物であるため、採取する場合は保護のため鱗茎の取り過ぎを慎み、鱗茎を残して地上部のみを切り取るようにする。

茎の太さが1 cm程度でまだ葉の開かない状態の若芽を採るが、この時期は毒草のスズランと姿がよく似ているため注意が必要となる。主に食用として用いる葉は大きく生長するとかたくなってしまうが、鱗茎は夏までは食べられる。

山で山菜として採取する場合は、スズランと似ているため注意が必要だが、家庭菜園等に山からギョウジャニンニクを移植し栽培して食べている人もいる。この場合、鑑賞のため植えているスイセンの若い葉と一緒にギョウジャニンニクを収穫し、そのまま食べてしまって食中毒となるケースも多いようだ。

山菜は山で取るもので、家庭菜園や庭には移植するべきではない。

ギョウジャニンニク

スイセン

誤食の原因としてよく報告されるのが、『近所の人にもらった植物を、野菜と勘違いした』というもの。

誤食による食中毒を防ぐため、「人からもらったものは、安易に口にしない」というのが一番ですね。

近所付き合いで、近隣の人から自家栽培した『野菜』をおすそ分けしてもらうのもなんだか怖くなりましたね。