胃からアニサキス」すしや刺身食べて腹痛の食中毒 原因と予防

「アニサキスによる腹痛」最近話題になることが多いですよね。

昔はあまりなかったのに最近多いのは、魚が冷凍されることなく、鮮魚として輸送され生で提供されることが多いからのようです。

今日も宮城県でアニサキスによる食中毒の次のようなニュースが出ており、これで9件目。

4月24日、宮城県岩沼市のすし店ですしやカツオの刺身を食べた女性が腹痛などを訴え、女性の胃からアニサキスが検出されました。県は食中毒と断定しこのすし店に対し1日間、生食用の魚介類の提供などを停止させる処分を出しました。

営業の一部停止処分を受けたのは、岩沼市内のすし店です。県によりますと4月23日、このすし店でイワシ、ヒラメ、マグロ、タイ、ブリのすしやカツオの刺身を食べた40代の女性が24日に腹痛や吐き気を訴え、医療機関を受診したところ、寄生虫のアニサキスが検出されました。 原因と考えられる食べ物が提供されたすしや刺身のみだったことから、県は食中毒と断定しこの飲食店に対し25日、1日間、生食用の魚介類の調理や提供を停止する処分を出しました。

 

アニサキス症とは?

「アニサキス」とは、クジラやイルカなどの海洋哺乳類で成虫になる寄生虫で、その幼虫が「アニサキス症」といわれる食中毒の原因。
幼虫は体長1センチから3センチの白色の半透明で、主にサバ、アジ、イカ、イワシなどの魚介類の内臓の表面に寄生。その魚介類を生や生に近い状態で食べた場合侵入した幼虫が胃や腸の壁を刺すことで食中毒を引き起こす。

アニサキス症は死に至る事例はなく、感染した場合は、医療機関でアニサキスを取り除くことで回復する。

 

アニサキス症は、胃アニサキス症腸アニサキス症の2つに分類されます。
胃アニサキス症は、食後12時間以内に発症することが多く、胃に差し込むような激痛が続き、一般的には嘔吐などを伴います。
腸アニサキス症は、食後十数時間から数日で発症。激しい下腹部が痛みが続きます。

 

アニサキス症を予防方法

・予防するには、70度、もしくは60度で1分以上加熱する。
・マイナス20度で24時間以上冷凍させる。
・生食をする場合は新鮮な食材を選び、すぐに内臓を取り除いて、低温で保存することで感染のリスクを下げることができる。

 

でも、アニサキス症は飲食店で食べたものによって発症するのがほとんど。

つまり、その店で出されたものを飲食するのは、料理人ではなく我々なのであまり予防できないのが現状。

消費者である我々ができることといえば

・寿司も刺身も生はなるべく食べず、冷凍物しか食べないようにする。

・敢えて生を食べるとしたら、かなりよく噛んで物理的にアニサキスの幼虫を咬み殺すように食べる。

どうしても生寿司を食べたいのなら、しっかり前処理をしているような高級寿司店で食べるしかない。高いけどね。