北海道で震度5 トルコの被災地では心のケア課題に

昨夜、また北海道東部で震度5の地震が発生したようです。

私は東胆振地方に住んでいますが、長めの微妙な揺れが続き、3年前の東胆振地震を思い出してしまいました。

あの地震は、就寝中に発生し、立ち上がれないくらいの揺れで、家がひっくり返るのではないかと思うほどの状態でした。

その後、停電と断水、特に断水は一週間も続く中、隣町の職場へ出勤し毎日水を大量に持ち帰る日々が続きました。

今、振り返って見ると、被災者なのに翌日からよく働くことができたものかと自分ながら感心します。

その後2年間くらい、周りの人たちの中には、何かの揺れを感じると気分が悪くなったり、不安を感じたりする人が随分多かったように思います。

 

トルコで起こった大地震でも、住民の人たちは沢山の家族を失い、家を失い、心の平穏を失っている人たちが大勢いると思われます。

そのようなことを伝えるつぎのようなニュースが伝えられています。

 

大地震に襲われたトルコ南部で、精神的なストレスから不眠や倦怠(けんたい)感を訴える住民の心のケアが課題になっている。少しでも元気になってもらおうと、心理学の専門家が住民に聞き取りをしたり、避難所に子どもの居場所を設けたりする自治体もある。

「夜、眠れないんです。車に乗っているときの振動も、まるで地震が来たかのように感じます」。20日、ガジアンテップ市近郊ヌルダーの空き地。自宅が被災し、テントで暮らす塗装業のリドゥワン・ギュンデシさん(38)が打ち明けた。  「ほかの人もあなたと同じ状態です。時間の経過と共に、私たちは地域全体でこの問題を乗り越えていけるはずです」と、市職員のマルウェ・アチクさん(26)が助言した。「自分は独りではない」と感じてもらう狙いがあるという。  アチクさんは、市が設けている「サイコソーシャル(心理社会的)・サポートチーム」の一員だ。メンバーは30人で、いずれも心理学などの専門知識がある市職員。普段はそれぞれ病院や学校、老人ホームなどの公共施設で働いている。  地震後、メンバーは市内や周辺地域を回り、住民に「調子はどうですか。眠れますか」と話しかけ、心のケアが必要かどうかを確認している。症状が重ければ医師が診察し、薬を処方する。診察は、スマホのテレビ電話でも可能だという。  アチクさんらによると、チーム全体ですでに約2万人への面接を終えたが、そのほとんどが不眠や倦怠感、めまいなどを訴えたという。「これだけ多くの人が問題を抱えるのは初めて。いつか乗り越えられることを願いつつ、今は地域を繰り返し回るだけです」と話した。

 

私が経験したのは、東胆振地震で私の住んでいる地域での死亡者なく、幸いにも人の死を実感することはありませんでした。

阪神淡路大震災や東日本大震災の被災者の方々は、多くの家族や知人の死を身近に経験し、その後の心のケアは大変な思いをしながら乗り越えてきたと思います。

今回のトルコ大地震でも多くの被災者たちが同じような心の状態に陥っていることがニュースからも分かります。

より沢山の心のサポートチームが、全世界から参加していただけるように、心から思います。