高齢者運転(若葉マーク)車 死亡事故、全体の16.7% ワースト更新

高齢者運転による自動車事故が増加傾向にあり、ニュースで見かけることが多くなりました。

令和元年の運転免許所有者8,216万人を年齢層別に見ると,16歳から19歳までの運転免許保有者数は,昭和61年の264万人をピークに年々減少し,令和元年に87万人とピーク時のおよそ3分の1になる一方,70歳以上の運転免許保有者は,年々増加し続け運転免許保有者の14.5%を占める。

 

国は1997年に75歳以上の運転者に若葉マークの装着を義務づけ、2002年からは事故の増加を受け、70歳以上に義務付けました。

さらに、認知症検査や免許更新時の運転講習等を取り入れて事故増加を抑制する対策を進めてきましたが、高齢者運転による事故は増加の一途をたどっています。

 

一昨年も統計が残る1986年以降で最も高い15.1%となっており、2年連続でワーストを更新した。  同庁は昨年から「団塊の世代」(1947~49年生まれ)が75歳になり始め、75歳以上の免許人口が増えたのが要因の一つとみている。2021年の同人口は約610万人だったが、昨年は約667万人になった。  免許人口10万人当たりの死亡事故は5.7件で、75歳未満の運転者(2.5件)の2倍以上だった。

 

昨年1年間に自動車やバイクで75歳以上の運転者が起こした死亡事故は前年比33件増の379件に上り、死亡事故全体に占める割合が過去最高の16.7%となったことが2日、警察庁のまとめで分かった。

 

 

自動車による死亡事故(349件)の原因は、ハンドル操作の誤りやブレーキとアクセルの踏み間違いなどが105件で最も多かった。

ニュースの解説の中で、事故を起こした高齢運転者が「アクセルとブレーキを踏み間違えた」あるいは「気がついたら突っ込んでいた」というようなコメントがよく聞かれますよね。

突差にブレーキを踏もうと思っても、足の動きが悪くアクセルの上のままなのにブレーキのつもりで踏み込んでしまったり、「危ない」っと思ってそのまま足に力が入りアクセルのまま踏み込んでしまっていることが多いのではないか。

随分前に、テレビで一般の人が、踏み込むアクセルではなく足を横に振ることにより踏み込めるアクセルを開発して紹介しているのを見たことがあります。これだと咄嗟の場合でも間違ってアクセル踏み込むことはありませんよね。

こういうシステム、あるいはアクセルはハンドルにつけて手で操作するシステム等を自動車メーカーはどうして取り入れないのでしょう。

不思議ですね。