MRI検査とCT検査はどう違う?

皆さんはいろいろな理由で病院を受診することがあると思います。

医師により血液検査のほかいろいろな検査を受けるように指示されます。そんな中でよく耳にすることのある検査に、MRI検査とCT検査がある。

この二つの検査はどのような特徴があり、何のために受けるのか調べてみた。

 

CT検査(=computed tomography)は撮影の仕組みとして放射線を使用します。 それに対して、MRI検査(Magnetic(磁気)Resonance (共鳴)Imaging(画像))は磁力と電波を使用して撮影を行います。 体の断面を撮影した複数枚の写真をコンピュータで処理して、希望の部位の画像を出力したものがCT検査です。 体の細胞に含まれる水素原子を、磁力と電波によって影響を与えて画像化したものがMRI検査です。

 

CT検査は撮影の仕組みとして放射線を使用し、体の断面を撮影した複数枚の写真をコンピュータで処理。0.5mm以下の小さな病変を見つけたり、広範囲の確認をすることが得意。

X線を体に当てて、体で吸収される量の違いを出力。場所や組織によってX線の吸収される量が違うため、その違いを白黒の濃淡として表示する画像となる。


MRI検査磁力と電波を使用して撮影を行い、体の細胞に含まれる水素原子を、磁力と電波によって影響を与えて画像化したもの。つまり、人間の体はたくさんの細胞や水分から構成されている。さらに細かく見ると、無数の水素原子が存在している。
その水素原子は自由に動き回っているが、そこに強力な磁力をかけると規則正しく並ぶ性質がある。この性質を使って撮像を行う。MRI検査は色の濃淡(コントラスト)がCT検査よりもわかりやすいため、病変がより明確に見られる。

発見できる疾患の種類

  CT検査 MRI検査
発見できる疾患 脳出血
くも膜下出血
脳梗塞
脳腫瘍 など
脳梗塞(ラクナ梗塞)
脳動脈瘤
脳動脈奇形などの異常

 

CT検査とMRI検査の長所、短所

 

CT検査は写真撮影と同じ仕組みなので、磁力と電場を使うMRI検査より短時間で検査が行える。一般に5分から15分ほどで、何百枚も写真を連続撮影します。
撮った画像はコンピュータ処理で、角度を変えてみることが可能。

安全性を高める技術開発が進み、現在では放射線被ばくによる影響は非常に小さくなってきているが、被ばくによるリスクは0とはいえない。

 

MRI検査の検査時間は30~60分で少し長くかかる
検査中は狭いところで静止しているため、閉所が苦手な方にとっては大変な検査と言えるかもしれない。また磁力を使う仕組み上、検査中には大きな音が出つづけます。

MRI検査は磁力と電波を用いた検査なので、被ばくの影響はない
またMRI検査の磁力や電波で悪影響が体に出る可能性は、限りなく低い。

 

どちらの検査にしても患者が決めるのではなく、医師の指示に従って受けるのですから、どんな部分を見るための検査なのか自分で想像しながら受けるしかない。