黄砂とは、きょう12日 九州~北海道で雨 雷雨や強風も 雨のあとは「黄砂」北ほど大量飛来

3月からスギ花粉の飛散量が過去最大と言われ、多くの花粉症患者が今までにないくらい辛い思いをされているのではないか。

岸田総理も国をあげてこの花粉症対策に取り組むと国会で述べ(一部では答弁を間違ったのではないかと言われているが)、話題となっている。

この花粉が大量に飛散している時期に、今度は黄砂が大量に飛んで来る。

きょう12日は前線が通過するため、九州から北海道で雨。雷雨になる所や、風が強まる所も。雨あがりは、黄砂が広範囲に飛んでくる予想。しっかりと対策を。

 

黄砂って何?

黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。

風によって大気中に舞い上げられた黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしています。

また、海洋へも降下して、海洋表層のプランクトンへのミネラル分の供給を通して海洋の生態系にも大きな影響を与えていると考えられていますが、その量についてはまだ明確にはなっていません。

黄砂現象は従来、自然現象であると理解されてきましたが、近年ではその頻度と被害が甚大化しており、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も指摘されています。

そのため、黄砂は単なる自然現象から、森林減少、土地の劣化、砂漠化といった人為的影響による側面も持った環境問題として認識が高まっています。

 

黄砂の健康への影響を予防するには

黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。

①最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。

②黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。

③黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。

 

あす13日にかけて、西日本から北日本の広い範囲で黄砂が飛んでくる。北日本ほど、濃度の高い黄砂が飛来する見込み。 視程が10キロメートル未満となり、視程が5キロメートル未満になる所もある。車や外に干した洗濯物に黄砂が付着するなどの影響がありそうです。視程が5キロメートル未満となった場合は、交通へ影響が出るおそれがある。道路の情報や交通機関の運行情報など、こまめに確認が必要。